不登校の回復段階を知ってください。

こんにちは、
こころのそえぎ(福本早穂)です。



今日は、不登校になった子どもが
どのようなプロセスを経て、
エネルギーを充電し、
自ら動いていけるようになるか。


15年間さまざまなご相談を受けて
見えてきた
その回復のプロセスをお伝えしたいと思います。


不登校の子どもに対して
「見守る」という言葉をよく使われますね。

「登校刺激をしてはいけない、見守らなければ。」

「いや、だまって見守るだけではだめ。
なんらかのアクションを起こさないと。」


どちらが正しいのでしょう?


毎日家にいる子どもを見ている親は、
この両方の思いのあいだで
絶えず揺れて悩んだりしています。


「このまま見守っていていいんでしょうか?」
という親御さんの不安を耳にすることもしばしば。


これは、
どちらも正しくて、どちらもまちがっています。

どういうことかと言いますと、

不登校の子どもの回復段階を理解し、
その時期の子どもの状態
に合った対応が必要なのです。
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ゆっくり休ませて
「見守る」ことが必要な段階もあれば、
「適度な刺激」が必要になってくる時期もある、
ということです。


<不登校の5つの回復段階>


不登校の子どもが行けなくなり始めてから、
エネルギーを充電し、
再びまた動き出す過程には、
次の5つの段階が見られます。

「渋滞期」
  ↓
「葛藤期」
  ↓
「安定期」
  ↓
  ↓
  ↓
「始動期」
  ↓
「活動期」


「渋滞期」は、

朝起きられなくなる。

朝の支度に時間がかかる。

玄関に立ちすくむ。

吐き気がして食べられなくなる。

腹痛、頭痛、発熱など身体症状が出る。

といった状態が多くの場合見られます。


経験者の言葉を借りると、
「ガス欠の車みたい。
いくらアクセルを踏み込んでも
動かなくなってしまった。」

「動けなくなって、
しばらく休んでいると
ガソリンが少し貯まってくる。
それで、学校に行くと
すぐにガソリンがなくなってしまう。」


こんなふうに、
ガス欠になったら家で休み、
ガソリンが少し貯まれば登校する

ということを繰り返しているうちに、
とうとう完全にガソリンがなくなってしまいます。


ガス欠になった車のアクセルをふかし続けたら、
どうなってしまうでしょう?


車そのものが壊れてしまうと思います。
休むことで、車は壊れないでいるのです。


登校できるかできないか
今日は休むか休まないか

子どもの心身の状態と
子ども自身の行かなければという思い

行ってほしいという親の思い

それらがせめぎあい続けた結果、
完全不登校の時期に入っていきます。

<葛藤期の苦しさ>

子どもが苦しんでいるのを
毎日目の当たりにしている母親が、
とうとうあきらめて
「そんなにしんどいなら行かなくてもいいよ」
という時がやってきます。


「そう言ってもらって、ほっとした」
とかつての当事者は異口同音に言っています。


この時期に親の理解がないと
自室にひきこもったり、
ご飯を食べなくなる子どももいます。


そして、毎日学校を休む日々が
やってくるのですが、
心の中はちっとも休めていないのです。

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子どもはみんなが行っている学校に
行けない自分を情けなく、
みじめに思っています。


罪悪感、自己否定、
漠然とした不安、焦り

そんな気持ちでいっぱいで
心の中は葛藤状態です。


思春期の男の子は
父親にわかってもらえてないと
感じると、
父親と顔を合わせなくなったり、
口をきかなくなったりします。

<母親のつらさ>
母親は、
ふだんあまり子どもと関わらない父親と
意見が合わず、
夫婦の葛藤があります。


夫の両親、親戚、
自分の親やきょうだいとの葛藤。


担任に不登校の理解がないと、
学校との葛藤があります。


今まで付き合っていたママ友、
ご近所の付き合いも、
悩みの種になったり。


なにしろ子どもの不登校は
初めての経験なので、
母親も不安でいっぱい。


自分の不安や焦りを抱えたまま、
四方八方に気をつかい、
母親は疲れ果ててしまいます。


そんな時、できるだけ早く
信頼できる相談先を見付けられる
といいのですが、
相談に行って
傷ついて帰ってくることもあります。


そうなると、
次の一歩がなかなか踏み出せず
一人で抱え込んでしまいがちです。


でも、あきらめずに、
自分がほっと安心できるところ、
なんでも話せるところを
探してくださいね。



福本早穂の不登校ひきこもり相談室
こころのそえぎ」にも 
 ぜひお越しください!
  


子どもは心身が家で休められると、
葛藤状態から、
だんだん安定して
家で過ごせるようになります。

 

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