不登校の子どもへの祖父母のかかわり

こんにちは!
こころのそえぎ(福本早穂)です。




今日は、Y子さんとWさんという
同時期に不登校だった
二人の家族関係、
とくに祖父母のかかわりからみた
二人の成長過程を
取り上げたいと思います。


Wさんは、今中学3年生の女の子。
小学校6年から学校に行っていません。


学級崩壊して授業がまともにできなくなった
クラスに行くことが、
苦痛で仕方なかったと言います。


中学入学後も
同じクラスの子どもたちと顔を合わせたくなくて、
入学式以来1度も
教室に入ることはありませんでした。


<新しい友だち>

そんなWさんも
中学1年生の秋ごろから、友だちがほしくなり、
フリースクールに行き始めました。


週4日活動日ですが、
最初のうちは週1日行くのもやっとでした。

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でも、休み休み通っているうちに
同じアイドルが好きだという
同学年のY子さんと仲良くなり、
今では、
フリースクールの開所日には、
ほとんど必ず行くようになりました。


二人は、LIVEにも一緒に行くようになり、
1年前とは見違えるほど元気になりました。


二人のお母さんたちも、
お互いにいい友だちができたことを
喜んでいました。

<二人の家族関係のちがい>

でも、実はY子さんはときどきWさんに
「うちのお父さんは、
私を見ると機嫌が悪くなるから、
なるべく顔をあわせないようにしてる」

寂しそうにいうことがありました。


父方の祖父母も、
Y子さんが学校に行っていないことが
心配で仕方ないのでしょう。

「そんなことしてて、
Y子は大丈夫なのか?」
と嫁であるお母さんに、しばしば
電話がかかってくることがありました。


そんな電話があると、
あとでお母さんがつらそうな顔をしたり、
ときにはY子さんにいらいらを
ぶつけてくるので、
Y子さんは、祖父母の家に行くのはいやでした。


それでも、
親戚が集まる正月や法事のときには、
しぶしぶ両親についていきましたが、
不登校になってからは、
祖父母からお年玉をもらえなくなりました。


一方、Wさんの祖父母は
「親がいちばん心配してるのだろうから、
私たちがどうこう言える問題ではない。

あの子が行けなくなるには
相当な事情があってのことだろう」
と理解を示してくれました。
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Wさんが遊びに行くと、
おばあちゃんは
「Wの好きなホットケーキを焼こうね」
と言って作ってくれたり、
いっしょに晩御飯の準備を手伝うと
お小遣いをくれたりしました。

<おばあちゃんの温かさ>

おばあちゃんと同じ部屋で寝ていると、、
ぼそぼそとつぶやくように
Wさんに語り掛けるのでした。


「良寛さんって知ってるかい?
昔のお坊さんでね、
えらいのに
ちっともいばらなかったんだよ。

裏を見せ 表を見せて 散るもみぢ

こんな俳句作ってる。

おばあちゃんも長いこと生きてたら、
いろんなことがあるなー。

Wが学校に行けなくなって、
うちに遊びに来てくれて、

死ぬまでに
こんなにゆっくり付き合える
時間がもてるとは思わなかったなあ。


・・・・・」


Wさんは、そんなおばあちゃんの
独り言のようなつぶやきに
ときどきあいづちを打ちながら、
いつのまにか寝てしまうのでした。


<進路選択のとき>
中3になると、
Y子さん、Wさんたち二人にも
進路選択の時期がやってきました。


Wさんは、Y子さんと
私立高校の合同説明会に行きました。
二人共お母さんと一緒でした。


Y子さんとお母さんは、
ある高校のブースで
熱心に説明を聞いていました。


Wさんは、どこのブースに行けばいいのか
迷って、うろうろしているうちに、
しんどくなってしまい、
先に帰ってきました。


後日、Wさんはお母さんと
通信制高校の合同相談会に行きました。


Y子さんも誘いましたが、
Y子さんは、お父さんが
「全日制高校でないと学費を払わない」
というので、
先日話を聞いた高校に決めた
ということでした。


Wさんは、通信制高校の説明会で

毎日行かなくても卒業できることや

自分の好きなことをする
時間がありそうなこと、

不安だった学力の補習を
きちんとしてくれそうだ、

ということから
ある通信制高校を選択し、
実際に授業を見学に行きました。


全日制とちがい、
校舎がなく、職員室もドアがなく、
先生と生徒の距離が近くて、
安心していられる感じがしたので、
そこに決めました。



Y子さんとWさんは、
それぞれの家族関係を背景に、
不登校の時期を過ごし、
進路選択をしました。



その後二人は、
べつべつの道を進むことになります。


つづきは次回に!










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