不登校の子どもへの祖父母のかかわり2・・・つづき

こんにちは!
こころのそえぎ(福本早穂)です。


Wさんは、フリースクールで出会った
同年代のY子さんと友だちになり、
二人は好きなアイドルのLIVEに一緒にいくほど
仲良くなりました。


そんな二人も中3になって、
進路選択の時期がやってきました。


Y子さんは、厳しいお父さんの意向で
全日制高校に決まり、
Wさんは、
お母さんと見学に行った
通信制単位制高校に決めました。

その後別々の道を行った二人は、
どうなったでしょう?

<Y子さんのその後>

Y子さんは、全日制高校に入学が決まり、
両親も祖父母も大変喜びました。


お父さんは、
「Y子ももう子どもじゃないんだから、
中学のいじめの経験は忘れて、
気持ちを入れ替えて、頑張るんだぞ!」

とY子さんを励ますのでした。

でも、Y子さんは

「お父さんは、
私が学校に行けないつらさを
わかってくれてないんだ」
哀しくなりました。


そして、
新しい環境に馴染めるだろうか、
勉強についていけるだろうか、
友だちができるのか、など
つぎつぎに心配が膨れ上がってきました。

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4月の入学式後、
2週間ほどは、健康診断、オリエンテーションなど
勉強以外の行事が多く、
なんとかこなしていけたのですが、
通常の授業が始まると、
わからない教科が出てきました。


4月の終わりごろには、
いつのまにか女子の仲良しグループが
あちこちにできていましたが、」
環境に慣れるだけで精いっぱいの
Y子さんは、
自分がどのグループにも入っていないことに
気が付きました。


休み時間やお弁当を食べるとき、
一人ぽつんと座っていると、
クラス中から注目されているような
気がして、
いたたまれない気持ちになるのでした。


Y子さんは、だんだん教室に入れなくなり、
ついに5月のGWあけから、
学校に行けなくなってしまいました。


そのころ、
お父さんは、毎日帰宅すると、
「今日は行ったのか?」
とお母さんに聞きました。


行ってないとわかると、
Y子さんに
「いくら学費を払ってると思うんだ。
いい加減に甘えを捨てて、がんばるんだ!」
と怒りました。


やがて
Y子さんは、お父さんが帰ってくると、
自室にひきこもるようになりました。


お母さんは、学校の勧めで
スクールカウンセラーに
相談に行っていました。


今のY子さんには、
学校環境が合わないことや、
本人の様子をみながら、
無理をさせないで
徐々に馴染んでいくように言われ、
見守っていこうと思いました。


でも夫や夫の両親に登校を促されると、
板ばさみになって、
つらくなってしまうのでした。


1学期が終わるころ、担任の先生から
あと数週間欠席すると、
単位が取れなくなり、
留年が決まることを告げられました。


Y子さんは、それでも行くことができず、
このまま自分はどうなってしまうんだろうと
悶々と日々を送るのでした。



<Wさんのその後>

一方、通信制高校を選択したWさんは、
その後どうなったでしょう?


Wさんが、通信制高校に決めたことを
祖父母に報告すると、

「Wが気に入った学校が見つかってよかったね」
と喜んでくれました。


入学後、Wさんは、担任の先生と相談して、
中学時代に行っていたフリースクールと
あまり変わらないペースで通うことを
勧められ、
週3日午後からの授業をとることにしました。


その学校では、中学の復習を
1対1で教えてくれたので、
学習面でつまずくことも
ありませんでした。


職員室がカウンターで区切られていて、
いつも教室から先生の顔が見えるのも、
安心できました


そして、
先生が時々3,4人の生徒を誘って、
一緒にお弁当を食べることもあったので、
すぐに友だちができました。


Wさんは、通学に慣れきたころ、
学校のない曜日に、
スーパーでバイトを始めました。

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早く仕事を覚えようと、
まじめにがんばっているWさんに、
バイト先の先輩たちはやさしく
仕事を教えてくれました。


Wさんは、不登校になったときの
教室の雰囲気を思いだすと
気分が落ち込んでしまうのでしたが、
職場で、みんなで協力して
仕事をしていると、
人っていいなと思えるようになりました。


仕事に慣れるにつれて、
周りから認められるようになり、
不登校になってから失った
自信を取り戻していきました。


<家族の理解が回復の力になる>

不登校の子どもを
両親や祖父母が

「甘え」ととらえるか、

本人のつらさを理解しようとしてくれるか。

その違いが、
回復や成長の過程に大きく影響を及ぼしています。




こどもの状態を理解し、
適切にサポートすれば、
子どもは元気になって動き出します。
そのためにも、
親の会、専門家など、
多くの不登校の子どもの成長過程を見てきた人に
ご相談なさってください。



こころのそえぎも
お役立てください。



<参考図書>
不登校からのさまざまな回復過程をご覧ください。












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